おうちについて

 建築に詳しいわけではないのであくまで住んだ人目線ですが、私がイギリスで4回引越しをして(+家探しなどもして)分かった、イギリスの家の特徴を書きます。

 イギリスによくある同じような家がズラーっとならんで、お隣と繋がっている構造の家(terraced house)なんかは、どこも基本的構造がそっくりです。中の細かい部分は皆それぞれリフォームして、トイレの場所とかキッチンとか色々変えています。


イギリス家探しキーワード(参考までに)

detached house

semi-detached house

terraced house

flat

furnished

unfurnished

viewing


☆空調☆

 まず、気密性が高く暖かいです。普通、エアコンはありません。暖房をつけると各部屋にある大きな金属板(radiator)が熱くなって、(少し触れた程度では火傷はしないと思いますが、3秒以上触ると拷問レベル。小さなお子様は気を付けてください)それが部屋を暖めます。家の中にいると隙間風も無く、外の寒さを忘れます。だから、冬に日本のように41℃のお風呂に入れなくても、お風呂上りに寒くて震えるという状況にはなりません。

 そして、エアコンが無いことに関して、夏はどうしようもありません。暑ければ窓を全開にして(蚊はいません。そして、全開といっても窓の構造上どうせそんなに開きません)、子どもは昼間から冷たいシャワーを浴びるのがいいでしょう(原始的)。ロンドンの場合、気温が30℃になるのは年に5日あるかないかだと思ってください。イギリス人は、暑い暑い言って国中大騒ぎしますが、日本から行けば大したことありません。


☆洗濯事情☆

 洗濯機はキッチンの作業台の下にあります。シンクの斜め下とか、その辺に埋め込まれてます。日本のように上から服を入れる形ではなく、横から入れるタイプが主流です。そして、干すのは家の中に干します。天気が安定しないので外に干すのはお勧めしません。天気予報は晴れだったというのに、すぐ雨が降ります。冬は特にひどい。雨が多いし、日照時間も短いし、乾く見込みなし。だから、熱くなったradiatorの近くにAirerと呼ばれる洗濯物干しを置いて乾かすのが無難です。一晩で乾きます。子どもの靴下など細かいアイテムには、radiatorに掛けるミニタイプの物干しも重宝します。あと、階段や廊下の手すりにいつもバスタオルが干されている!というのがうちの現実でした…。


☆水道やボイラーは壊れるもの☆

 覚悟しといてください。年に1回は家の基本的な何かが故障してもおかしくありません。水が出ないとか、トイレの水漏れとか、洗濯機が排水しないとか、真冬にボイラーが止まってお湯が出なくなるとか!すべて経験済みです。そして、そういうのを自分で解決するスキルがある人は腕の見せ所ですが、私を含めたいていの場合はそうではないと思いますので、地域のplumberを呼んでください。プラマーと読みます。そして、日本と違ってすぐには来ないし、来ると約束した日に一日待ってても来ないし、来ても部品が足りないとか言って直せないし、そのくせお金だけ取られるし、まあいろいろトラブります。そんなときは、まずは異文化体験と割り切って、話のネタをゲットしたと思って笑いましょう。交渉がんばれば、そのうち何とかなります。


☆お風呂について☆

 日本のような形のお風呂はまず見ません。ご想像の通り、ビジネスホテルのようにトイレの横にバスタブ兼シャワーがある形態か、またはトイレの横に透明な壁の四角いシャワーブースがあるパターンが多いです。また、シャワーブースとバスタブと両方あるけど、別々の部屋にあるというケースもあります。私が一番驚いたのは、トイレとバスタブがある部屋の床が絨毯だった時です。

 お湯が出るかどうかは、ボイラーの品質によります。いいボイラーだったら、お湯は問題なくでます。バスタブにもつかれます。日本から入浴剤を持って行ったら重宝します。でも、ハッキリ言ってすぐ冷めるし、追い炊き機能がないので段々寒くなるのは避けられません。お家によっては一日に使えるお湯の量に制限があり、お湯を無駄にすると最後にお風呂に入る人が冷たい水で体を洗う羽目になることも!お気をつけて!

 ちなみにうちの子はシャワーブースのレインシャワーを怖がったのと、大人と複数で入るとシャワーに当たってない人が寒いので、シャワーブースは諦めました。毎晩バスタブにお湯をはって浸からせてから、そのままお湯の中で立って全身シャンプーで体を洗い、きれいなシャワーで流しながらお風呂から出ました。そして、お湯がもったいないので大人がそのお湯にもう一度使って温まっていました。(←約37℃)


☆靴☆

 一般的には靴のままお家に入ります。玄関で脱ぐ場合も結構あるとはいえ、どっちでもいいという感じが多く、その辺適当です。うちは玄関で脱ぐことを徹底はしましたが、玄関では靴はいてるときと履いてない時と同じ床を踏むので、家じゅうに少し外の土が混ざったような気がします。特に1階(イギリスではGround floor)。掃除機だって、玄関と寝室で同じものを使ってるし…。しかも、他の子どもが遊びに来たり、上記に書いたplumberを呼んだときなんかは、とっさに土足で奥まで入られるのを避けられなかったりします。ま、それで病気になるわけで無し。なったとして、きっと抵抗力がつく(たぶん)。慣れるしかないです。


☆家の中の雰囲気☆

 他のお家を訪問して、みんなとってもこだわっているんだなと思いました。夏の明るさを楽しむため、冬に温かい雰囲気を出すため。玄関のドアがステンドグラスとか、キッチンリフォームしたとか、お庭に面した壁一面がガラス張りとか、天井に窓があるとか、それぞれオシャレです。そして、お家の中にはたくさん絵がかけられています。田舎に行くと、ガーデニングも最高です。もちろん人によると思いますが、是非お友達を作って遊びに行ってみてください。

 あと、気になるのが郊外に多いソファの店と絨毯の店。いろいろなスタイルのキッチンを展示して売っているお店も。覗いてみてください。

例えば Wren Kitchen




イギリス子育ていろいろ

これからイギリスで子育てされる方へ。 はじめまして。千葉の幼児英語教室、Robin English House主宰のYukaです。 私は2人の子どもをイギリスで産み、子どもと一緒に3年暮らしました。 これから住まわれる皆様が、楽しいイギリス生活を送れますように! ネタバレしすぎない程度に、おススメスポットやお役立ち情報を紹介します。