「ゆっくり」な理由

こんにちは。ブログをお読みいただきありがとうございます。

私は、約5年前、イギリスで出産しました。

その時は全くの子育て初心者で、赤ちゃんの抱き方も知りませんでした。

だから、子育てに関して最初に入ってくる情報は、主にイギリスの方法でした。


その後、日本に帰国して、文化の違いに直面し、

「日本はいいなぁ」と思うこともあり、

また、逆カルチャーショックを受けることもありました。

そんなこんなで、日本とイギリスを行き来しながら、

トータルで3年間イギリスで子育てしました。


これからイギリスで子育てされる方へ。

ここはいろんな人が集まる国だから、これからどんなご経験をされるか、

ひとそれぞれだと思います。

ぜひ、先入観を持たず、ご自分のイギリスを見つけてください。


私の考える日本とイギリスの子育ての一番の違いは、

イギリスは、「人間の育ち方はひとそれぞれ」という(本来当たり前の)大前提が、

人々の中に浸透しているということです。

だから、「何歳でこれができなければ!」

「みんなコレできてるから、練習しないと」

といったプレッシャーから解き放たれます。

人間、得意なこともあれば苦手なこともあります。

全部そつなくこなせる子なんて稀だと思うし、

そつなくこなせることよりも、「その子らしさ」が愛されます。


私は、日本でいくら「周りと比べなくていい」と聞いて、知識として知っていても、

巷に流布する「発達チェック表」を気にしすぎてしまっていました。

子どもは一人一人個性があります、と聞いたときに、

「まず発達の目安(または学校の勉強)を人並みにクリアしたうえで、

さらに、個性として得意なことが欲しい!」

などという本音を持たない親は、偉大だと思います。


"Every child is different."

こっちで日々みんなが唱えるこのフレーズに、何度救われたかわかりません。

子どもが子どものペースでゆっくり育ち、楽しく過ごせた点、

イギリスに来て本当にありがたかったです。


逆に、日本の方が合うなあと思う場面もあります。

清潔さ。

躾。

幼稚園や児童館での音楽教育。

食育。

うちでは、必要に応じて日本の形式でフォローしました。

(できたかどうかは別として)


それぞれの国に、いろんな面があります。

だから、どっちがいいとかではなくて、両方知ることに価値があると思います。

いいところも、びっくり仰天なところも、その国の人々が自分の文化の理屈で考えて

そういうシステムになっています。

それぞれのシステムの中に入ると、どっちの理屈も納得できたりするのです。

その上で「自分はどうありたいか」、自分で決めて、自分のペースで子育てできる。

それが、イギリスで子育てする最大の魅力だと私は思います。


イギリス子育ていろいろ

これからイギリスで子育てされる方へ。 はじめまして。千葉の幼児英語教室、Robin English House主宰のYukaです。 私は2人の子どもをイギリスで産み、子どもと一緒に3年暮らしました。 これから住まわれる皆様が、楽しいイギリス生活を送れますように! ネタバレしすぎない程度に、おススメスポットやお役立ち情報を紹介します。